土曜日, 4月 07, 2007

日生バイオ、道産サケの白子原料に育毛剤開発

バイオベンチャーの日生バイオ(恵庭市、松永政司社長)は、道産サケの白子を原料にした育毛剤を開発した。年度内に医薬部外品として、ヘアケアサービス大手にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する方向で調整している。自社製品として国内外で販売することも検討。関連製品も含め2010年度までに10億円の売り上げを目指す。

 同社はサケの白子から余分な脂質やアミノ酸を酵素などで取り除き、DNA(デオキシリボ核酸)を体内に吸収しやすくする技術を持つ。育毛剤の試作品にはこのDNAを3%混ぜた。

 マウスの背中の毛をそり育毛剤を塗る実験を実施。医薬部外品として市販されている製品に比べ、毛の太さなどで育毛効果が高かったという。DNAが体内で分解され、毛根などの細胞を活性化するためとみられる。今後人体への効果も調べる。

 育毛剤のほか、サケの白子のDNAを活用した老化防止のための化粧品も開発した。北海道大学や酪農学園大学が開発に協力した。

nikkei.net 地域経済ニュースより